SERVICE 02電子バウチャー事業
無電化、オフライン環境でも、いつどこで誰が何を支給されたかを記録し、受け手主体の支援を可能にする。
サービス内容
弊社はNFC(Near Field Communication)カードを電子バウチャーとして用いた、物資の配布、小売店での購入補助金の配布/精算を行うシステムを提供しています。NFCとは、スマートフォンやICカードに搭載ができ、NFCが搭載された機器同士を近づけるだけで通信ができるという技術です。また、システムそのものに加え、スタッフ、小売店、エンドユーザーへのトレーニング、システム導入と技術サポートの提供を行うことにより、システムの安定した稼働を実現します。
サービスの仕組み
弊社の提供するNFCカードを使ったソリューションでは、NFCカードの情報を読み書きできる端末を設置した小売店での物資の売買、物資の配布、ならびに現金のデポジットが可能です。このシステムを電子バウチャーとして用いることで、ユーザーはNFCカードを使い補助を受け取ることが可能になります。
このシステムは
- ・生体認証機能を有しており紛失時にデータのリカバリーと不正利用の防止を実現します。
- ・NFCカードに残額がある限りユーザーが小分けして補助金を使うことが可能です。また、専用端末のある他店舗での利用も可能です。従来の支援プログラムに散見された単発、一度きりの支援ではなく、ユーザーの利用ニーズにより沿う形で補助金が活用されるうえ、長期的なプロジェクト形成が可能となります。
- ・取引はオフラインでも行えるよう設計されており、インターネットの電波がない地方の農村部への導入実績があります。
- ・オフラインで稼働できることは災害時の強みとなり、2019年に南部アフリカ地域を襲ったサイクロン「IDAI」の緊急支援でも安定して稼働することが できました。
- ・全ての取引、配布の記録が電子データとして残るため、プロジェクトの実績評価、報告の精度が高くなります。
導入実績
私たちは2015年から、アフリカ南部のモザンビークにて国連機関、政府機関、民間企業等のプロジェクトにサービスを提供してきました。同国では主に地方の農村部にてシステムを導入しており、述べ122,153人(2021年1月現在)のエンドユーザーに支援を届けました。