SERVICE 03現金・電子マネー給付事業
NFCカードとの連携により、オフライン地域でも裨益者への正確な補助金給付を可能にする。
サービス内容
弊社は2015年よりNFC(Near Field Communication)カードを使った電子バウチャー事業を行ってきました。NFCとは、スマートフォンやICカードに搭載ができ、NFCが搭載された機器同士を近づけるだけで通信ができるという技術です。この技術と金融のインフラ技術を組み合わせて、現金給付事業を行います。
サービスの仕組み
弊社の電子バウチャーのサービス提供では、受益者情報と残高が記録されたNFCカードを利用してきました。このシステムは銀行システムやモバイルマネーなど既存の金融インフラとAPI(アプリケーション・ソフトウェアを構築および統合するために使われるツール)で接続可能なため、現金や電子マネーの給付事業にも利用可能です。
従来の現金給付事業では大量の現金を配布場所に輸送するためセキュリティのリスクと警備コストがかかることに加え、受給サイン書の管理など、安全と安定稼働、事務処理にコストをかける必要がありました。一方で弊社のシステムではこれらコストの削減に加え、「誰に」「いつ」「いくら」配布したという記録を全て電子データで残すことができその後の評価や報告、トレーサビリティを担保できます。
モバイルマネーを利用する場合、SIMカードと紐付いたモバイルマネー口座を開設すれば、受益者が携帯を持っていなくても配布したNFCカードを使って給付金を受け取ることが可能になり、そのため裨益者の携帯電話保有率やキャリアの有無に依存しません。
導入実績
私たちは、モザンビークの政府機関による社会保障事業としての現金給付プロジェクトを受注し同国北部で約100,000人のエンドユーザーを対象に、モバイルマネーに接続したNFCカードによる現金受給システムを提供しています。2021年には事業地域を拡げ、対象者も約300,000人に増加する見通しです。